青柳崖線
武蔵野台地を形成する河岸段丘の一つである青柳面の「青柳崖線」を辿りました。
崖線は「がいせん」と読みます。

多摩川によって形成された崖は複数あり、例として国分寺崖線、北部河岸崖線、立川崖線などあります。
青柳崖線は立川崖線の一部とも考えられています。


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OpenStreetMap





国分寺崖線は二子玉川付近から始まり野川沿いに国分寺付近を通り、武蔵村山まで続く崖です。小田急線で言うと喜多見と成城学園前の間、中央快速線で言うと国立と西国分寺の間によく現れています。

立川崖線は調布や狛江付近から分倍河原駅近くを通って、立川市内を抜けて青梅の方まで続いています。こちらは電通大の裏や、南武線の分倍河原と西府の間、矢川と西国立の間によく現れています。



青柳崖線というのは、立川崖線の柴崎体育館駅付近から分岐して谷保天満宮付近でまた合流する規模としては小さめの崖線です。
なかには立川崖線に含めている記録もあります。
青柳というのは国立市の地名です。


マイプレイス


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青柳崖線の西の端です。
多摩モノレールの柴崎体育館駅があります。
多摩モノレールの駅とその下を走る道路は崖を乗り越えるために緩やかな坂となっていますが、崖自体は結構高低差があります。
ここで立川崖線と分岐しています。


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柴崎体育館の北側です。ここからは完全に青柳崖線となります。
写真の右側が柴崎体育館です。
青柳崖線の高低差は家一軒ほどです。
崖はそのまま東へ向かいます。


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旧甲州街道にぶつかりました。
甲州街道といったら国道20号として交通量も多く、調布付近の旧甲州街道も交通量が多いですが、ここの旧甲州街道は交通量はほとんどありませんでした。
調布の旧甲州街道とは繋がっていません。

街道は崖を緩やかな坂で上っていることがわかります。

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崖は若干南東へ進み、新奥多摩街道とぶつかります。
青柳崖線は府中用水のもとともなる根川の左岸に現れます。ここの傾斜も崖を越えるために坂道になっていますが、根川を越えるために橋にもなっています。

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根川です。
根川の水量は多くはなく、流れに沿って遊歩道が整備されています。途中大きな街道と何度かすれ違いますが、ほとんどが立体交差になっていて安全が確保されておりあるくには良いです。

写真の場所もそうですが、何ヵ所か流れを塞き止めて小さな池としているところがあり、カワセミなど野鳥が見られます。

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甲州街道です。
若干坂道になっていますね。
ここの甲州街道は日野バイパスの開通にともなって都道に降格しています。
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立川球場の東側で根川の遊歩道は終了し、崖の下を行くことができなくなります。
多摩川左岸のサイクリングコースもここは崖の上に迂回します。
ここは貝殻坂と言われているそうです。

写真の右側は私道のようでした。

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国立市教育委員会の案内がありました。
「この坂は、青柳段丘崖の立川市境にあたり、昔から、坂の途中から貝殻が出るので『貝殻坂』と呼ばれています。江戸時代の文人斉藤鶴磯の著書『武蔵野話』(1815)にも、柴崎村と青柳村との境 多摩川に臨し所に貝殻坂という所あり。此地の土中に蛤貝の殻おびただしくあり。古はこの辺は入海なりと土人伝う・・・』と記されています。」

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緑川は排水路から撮影した多摩川方面です。
たっている場所が青柳崖線の上で、したが緑川になります。ここは多摩川と一番近くなる場所です。
ちなみに、緑川はみのわ通りの下を暗渠で流れてる川です。普通なら気づきません。

ちなみに先ほど流れていた根川はここで多摩川にぶつかるとともに、府中用水がここから取り入れられているそうです。なお、府中用水の取水は夏期間のみ行われ、そのほかは湧水などによって賄われているとか。

緑川・府中用水ともにいつか取り上げてみたいですね。
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青柳稲荷神社が少し進んだ崖の上にありました。
青柳と言うのはこの辺りの大字、地名で、「青柳崖線」の名前にもなっています。
青柳と言う地名は古くは多摩川の南岸(左岸)の「青柳島」と言うところにあったそうですが、1671年の氾濫によって流失したため、現在の場所に開拓されたそうです。

この神社の拝殿は市登録有形文化財・建造物に指定されていましたが、基礎の老朽化によって改築されたため、拝殿は登録が取り消されました。
改築もあってか、かなりきれいです。





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都道20号の西側です。
案内板によると、四軒在家という地名らしいです。
ここは昔からの自然な姿の青柳崖線が残っていました。
多摩では崖線をママやハケと言うそうです。
ママやハケからは湧水が盛んで、至るところから湧き出ています。先程の根川の水の一部もそうでしょう。

特にここは「上のママ下」として知られています。ママ下というのは、崖の下という意味なのはわかるでしょう。
いまは自然とふれあえるようにママ下湧水公園として整備されています。
水が本当に透き通っていて、至るところから涌き出ています。
湧水を利用した野菜の洗い物など許されていますが、水を守るために動物を洗ったりはしないよう看板がありました。
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ここが某百科事典にものっている場所。
ここの湧水量は多かったですね。
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案内板もありました。
この案内板にもありますが、「ママ下湧水公園の会」なるものが存在し、保全を行っているようです。ママ下、さらに湧水が大切にされているのがよくわかりますね。
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こちらが都道20号を上から見たところ。緩やかな坂になっていますね。
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この都道20号線は上からはわかりませんが、崖を越えるあたりで橋になっています。
その橋の名前はまさに「ママ下橋」。橋の下の崖からも水がわき出ていました。

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国立府中インターから西へ500メートルほどの場所です。
右側が中央自動車道の堤で、左側が青柳崖線の崖になっています。


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ヤクルト本社にぶつかります。
ヤクルトの建物の北側、写真で言うと左側に崖があります。
あとで気がついたのですが、ヤクルトと崖の間に遊歩道があって通行できたようです。気がつかなかったので、迂回して崖の上を歩きました。


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崖の上から北側を見ると青柳面が広がっていました。何て平らなんでしょうか。


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ヤクルトを抜けると国立市の城山公園に到達します。読みは「じょうやま」らしいです。
この公園は崖と湧水を利用した自然公園となっています。

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城山公園を抜けると崖はひっそりと消えて、谷保天満宮付近で立川崖線に再び合流します。
末端を探してみたのですが、あまりにひっそりと消えていったので「ここだ!」という場所はわかりませんでした。


ついでなので、谷保駅に向かう途中に谷保天満宮によってみました。
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ここ谷保天満宮。読み方は「やぼ」。南武線の谷保駅は「やほ」と濁らせません。
これはもともと地名は濁らせて読んでいたのが、南武線に駅を置くときに当時南武線を建設した南武鉄道が「野暮」に聞こえるとして、濁らせずに駅名にしたからだそうです。

ここは実は関東最古の天満宮。903年の創始です。祭神はもちろん菅原道真。絵馬もたくさんありました。

ちなみにここの御記帳はかわいいと有名だそうで。


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ここの神社の参道は北側の甲州街道側の入口から下って本堂があると言うなんとも珍しい構造。この下るときにある崖は立川崖線です。
大抵の神社が本殿が上にありますが、ここはなぜ下るかというのは、昔は甲州街道が下側にあったからだと言うことです。

いろいろなサイトを見ているとチャボ(ニワトリ)がたくさんいると書かれたものをよく見ます。たしかに昔はたくさん放し飼いになっていました。
しかし、いつからか野生のキツネが現れ襲われてしまったのだとか。
国立市のHPによると2013年5月ごろに他にも被害が確認。キツネは絶滅危惧種にも指定されているホンドキツネで、もともと多摩川流域で生存が確認されていたそうです。市ではそれらのキツネが移動してきたものとみているようです。このキツネは小さく人を襲うことはほとんどないこと、繁殖力も小さいことから様子見の対応をとっています。2014年のいまもいるのかわかりませんが、キツネにとっても住みやすい環境だったのでしょうかね?



最後に動画にまとめました。

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by yunomi-chawan | 2014-11-15 00:00 | 散策


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