多摩市と町田市の境界変更について
皆さんは多摩市と町田市が境界を変更したことがあるのをご存知だろうか。
他自治体の人なら非常にどうでもいいことなのだが、1973年12月1日、多摩市と町田市は大幅に市の境界を変更した。
蛇足だが、近年でも町田市は、川の直線化によって川を挟んで離ればなれになった地域を相模原市と町田市で境界を変更している。
1973年の境界の変更は多摩ニュータウンの開発に伴う理由が大きい。計画された多摩ニュータウンの範囲は当時の町田市の一部を含んでいた。しかし、計画をすすめたい多摩市などはニュータウンの範囲が町田市に含まれていると面倒であった。
永山図書館には多摩市の古い地形図が取り揃えてあった。市内各地の図書館には地形図のコピーが、さらに詳しい地形図は市役所となりの行政資料館にあるそうだ。さすが。
出所明示:この地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図(武蔵府中)を使用したものである。
これが手に入れた地形図。貸出禁止なので法律の範囲内で1枚ものの地形図の半分だけコピーさせていただいた。
この際、念のため係の人に法律の範囲内のこコピー方法を聞いたのだが、「私どもは半分といってますが…まぁ(*´∇`*)」と。「まぁ」には様々な意味が含まれていた感じだ。
この地形図、私のミスでいつのものかメモするのを忘れてしまった。
図書館でコピーした地形図を家でスキャンし、パソコンで今の地図と比べて市境の変化を比べてみた。
赤出所明示:この地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図(武蔵府中)を使用したものである。
他自治体の人なら非常にどうでもいいことなのだが、1973年12月1日、多摩市と町田市は大幅に市の境界を変更した。
蛇足だが、近年でも町田市は、川の直線化によって川を挟んで離ればなれになった地域を相模原市と町田市で境界を変更している。
1973年の境界の変更は多摩ニュータウンの開発に伴う理由が大きい。計画された多摩ニュータウンの範囲は当時の町田市の一部を含んでいた。しかし、計画をすすめたい多摩市などはニュータウンの範囲が町田市に含まれていると面倒であった。
そんなこともあり、1973年市の境界を変更する運びとなったのだ。
このことは町田市の史料を読んでいてたまたま知ったのだが、当時の境界を示す詳しい地図はなかった。詳しい地図を求めて図書館に足を運んだが、1973年以前の地図(地形図)は早々置いていないものであった。
立川市にある都立多摩図書館にもいってみたがなく、かわりに「港区の都立中央図書館ならある」ということであった。さすがにそこまでいく気力などない。
役所や多摩市の図書館に行けば地形図がある可能性もあったが、急ぐわけでもなく放置していた。そんなこんなで数ヵ月。
そして、この前。ふと思い立ち多摩市立永山図書館に足を運んだ。
この図書館。ビルの3階にあるのだが目立った案内もなく…ビルの回りを2周してしまった(笑)
永山図書館には多摩市の古い地形図が取り揃えてあった。市内各地の図書館には地形図のコピーが、さらに詳しい地形図は市役所となりの行政資料館にあるそうだ。さすが。
出所明示:この地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図(武蔵府中)を使用したものである。
これが手に入れた地形図。貸出禁止なので法律の範囲内で1枚ものの地形図の半分だけコピーさせていただいた。
この際、念のため係の人に法律の範囲内のこコピー方法を聞いたのだが、「私どもは半分といってますが…まぁ(*´∇`*)」と。「まぁ」には様々な意味が含まれていた感じだ。
この地形図、私のミスでいつのものかメモするのを忘れてしまった。
図書館でコピーした地形図を家でスキャンし、パソコンで今の地図と比べて市境の変化を比べてみた。
赤出所明示:この地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図(武蔵府中)を使用したものである。
赤い線今の都県境。これはいまと変わらない。
橙の線は市境である。
交差している部分の右の北側と、左の南側の線が73年以前の市境である。
これはまた大幅に変化したことがよくわかる。
橙の線は市境である。
交差している部分の右の北側と、左の南側の線が73年以前の市境である。
これはまた大幅に変化したことがよくわかる。
今の多摩市瓜生付近は町田市であったようだ。瓜生は現在のブックオフがあるあたりだ。当時のここの地名は小野路町。現在町田市にある小野路町と同じである。当時はまだ小字が健在で、多摩市になったのち住居表示により取り入れられた「瓜生」という地名が小字であったようである。たま多摩市編入後もしばらくは大字小野路町が多摩市でもけん現在いたようだ。
その他、豊ヶ丘、貝取、落合の南部も町田市であったようである。
逆に多摩市から町田市に編入されたのは、東京国際カントリー付近(小山田)に限られていよだ。
こんどぜひ、古い市境の今の様子を見に行ってみたいものである。
古い地形図を読んでいると、驚きや発見がいくつかある。
まずは、多摩ニュータウンに何もないということだ。等高線の動きが非常に激しい。
出所明示:この地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図(武蔵府中)を使用したものである。
このダムは防災用として昭和43年に竣工された。
丘陵地であったこの土地を開発し、川も改修するには、そのとき雨が降ると大変なことになる。それを防ぐために前もって防災用のダムを建設したとされている。現在はダムの必要性もなくなり、なくなってどこにあったかなど探す手がかりはほとんどない。
青木葉ダムの他に、楢原第一ダムと第二ダムも存在したようだ。
現在の多摩センター駅から南へ300~500メートルの位置である。
パルテノン多摩定点観測プロジェクトWEBギャラリーに当時の写真がある。
http://www.parthenon.or.jp/teitensatuei/gallery/teitengall.cgi?no=205&file=3
その他「平久保」という小字があった。読めるだろうか?
「たいらくぼ」「へいくぼ」ではない。
「びりくぼ」と読む。今の多摩南野交差点の東側である。今はこのような地名は存在しないが、公園の名前として残っているようである。
最近は自然災害で昔の地名が土地の様子を示す手がかりとなる…と言われたりしているが、とてもじゃないが想像もつかないことが多い。平といっておきながら尾根の頂上なんだもん。
この地図から見た限り、いまはない地名として、「荻久保(多摩南野付近:公園として名前は残る)」「青木葉(東落合付近:公園として名前は残る)」「楢原(多摩モノレール多摩センター駅付近)」「中組(多摩中央署付近:バス停名で残る)」「長坂(アクアブルー付近)」などがある。
バス停や公園の名前として案外残っていたりするものである。
自分のすむ地域のこと、まだまだ知らないことがたくさんあると実感した。
この記事の地形図は国土地理院が示す「300×400ピクセルを超え、画面に収まる大きさで地図等の一部(ラスタ形式)を掲載する場合 → Webサイト全体の中で5枚まで 」に当てはまるものであるとし掲載しています。国土地理院には掲載可能であることを確認済。
まずは、多摩ニュータウンに何もないということだ。等高線の動きが非常に激しい。
出所明示:この地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図(武蔵府中)を使用したものである。
このダムは防災用として昭和43年に竣工された。
丘陵地であったこの土地を開発し、川も改修するには、そのとき雨が降ると大変なことになる。それを防ぐために前もって防災用のダムを建設したとされている。現在はダムの必要性もなくなり、なくなってどこにあったかなど探す手がかりはほとんどない。
青木葉ダムの他に、楢原第一ダムと第二ダムも存在したようだ。
現在の多摩センター駅から南へ300~500メートルの位置である。
パルテノン多摩定点観測プロジェクトWEBギャラリーに当時の写真がある。
http://www.parthenon.or.jp/teitensatuei/gallery/teitengall.cgi?no=205&file=3
その他「平久保」という小字があった。読めるだろうか?
「たいらくぼ」「へいくぼ」ではない。
「びりくぼ」と読む。今の多摩南野交差点の東側である。今はこのような地名は存在しないが、公園の名前として残っているようである。
最近は自然災害で昔の地名が土地の様子を示す手がかりとなる…と言われたりしているが、とてもじゃないが想像もつかないことが多い。平といっておきながら尾根の頂上なんだもん。
この地図から見た限り、いまはない地名として、「荻久保(多摩南野付近:公園として名前は残る)」「青木葉(東落合付近:公園として名前は残る)」「楢原(多摩モノレール多摩センター駅付近)」「中組(多摩中央署付近:バス停名で残る)」「長坂(アクアブルー付近)」などがある。
バス停や公園の名前として案外残っていたりするものである。
自分のすむ地域のこと、まだまだ知らないことがたくさんあると実感した。
この記事の地形図は国土地理院が示す「300×400ピクセルを超え、画面に収まる大きさで地図等の一部(ラスタ形式)を掲載する場合 → Webサイト全体の中で5枚まで 」に当てはまるものであるとし掲載しています。国土地理院には掲載可能であることを確認済。
by yunomi-chawan
| 2014-10-03 00:00
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