かつては活躍していた鉄塔 -谷村線- (旧)
現在の山梨県都留(つる)市から東京都の戸塚変電所(現 目白変電所)までの約85キロを、
日本初の77kVの送電線が通っていたのをご存じだろうか。



時は大正2年、桂川電力が鹿留発電所から東京の戸塚変電所まで送電線を引っ張ったのだ。
その名前は谷村線(やむら)。現在ある東京電力の谷村線とは全く別物である。
(区別のため以下、旧谷村線とさせていただきます。)
その距離85キロともいわれる。(諸説あります)
鉄塔は矩形鉄塔で「我が国最古の現存矩形鉄塔」と記されたサイトもある。



旧谷村線のルートは現在、目白線・杉並線・三井線・高井戸線・車返線・国分寺線・多摩橋線・高幡線・小比企線がほぼ同じルートを通る。(これらの送電線は旧谷村線に直接関係しません)



現在の旧谷村線には送電線はなく、八王子市と相模原市に廃鉄塔が残されている。
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左の写真は国道412号の脇にのここる廃鉄塔。見ての通り送電線はなにも無い。

このような小さな鉄塔で目白までつながれていたのだとするとぞっとする。

廃止されたのは昭和30年代ともいられる。廃止されてから現在の平成24年までよくぞ残ったものだと感心する。

塗装など現在も施されているのかよくわからない。しかし、鉄塔の錆び状況から見てされていないのではないかと思う。

日本の近代化を支えたかもしれないこの鉄塔がこのままなくなっていくのはさびしいものだ。


d0224990_20552956.jpg
この鉄塔わきの道路から路地に入り少し行くと、何基かの廃鉄塔と遭遇する。

どの鉄塔も放置状態。柵も何もない。
その中で、一つだけプレートの付いた鉄塔を発見した。
それが右の写真の(旧)谷村線321号鉄塔である。プレートは小型のものが一つだけ掲げられていた。

そこには 東京電力 谷村線 三二一
大正二年

と、書かれている。 
一時、東京電力のものになったのは確かなようだ。

この鉄塔の後ろには立派で大きい新多摩線53号だ立つ。
送電線も世代交代してゆくのだろう。


d0224990_20575471.jpg

d0224990_215427.jpg

(旧) 谷村線322号(想定) も 堂々と 立つ。

最後に
d0224990_21461545.jpg

一番最初の写真をつかい、当時の鉄塔を想像してこの写真を作ってみた。
碍子の形や送電線の配置など多少違うところもあると思う。
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by yunomi-chawan | 2012-04-04 21:08 | 鉄塔のある風景


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